山中臨死境

統合失調症です。格闘の記が主となります。

文字が全然読めないんだ。

すっかり文字を読むのが嫌いになってしまった。まともな文字は私の現に面している心理的現象とは隔たって存在している。それら普通の文章群は、私のこの目の前の現象を捕まえない。一つ一つの事務的な文章は、私のこの目の前にむき出ている、心理的、いや現実的現実を、ひだとして捉えはしない。こうやって書き出すことも、そういう事務的流れのなかに入ってゆくことであるから、私の単純な真実いや事実・現象は、文章の行間にしか存在できない。私はほとんどの文章の心情的な無効性に絶望する。それを補うのは、また別の文章であるのではない。私自身がそれを捻り出さねばならないのである。それが精神病という現実であると私は強く感じる。もし行間に閃く「理解」、私の現実を包含し得る何かに触れた導火線的な何か、そういうものに現実においてどこかの瞬間において触れ得たならば。それはおそらく詩の世界に近接しているのであろう。私はこれまで詩というものをあまり読んでこなかった。案外、こういう道に、私の精神を救う活路が見出せるかもしれない。