山中臨死境

統合失調症です。格闘の記が主となります。

不可思議に満たされないの感

あれからこれへ移って、これのときに、あれのときには何をしていたのかが、うまく思い出せない。あれのときは、何かで充実していたはずなのに、それは空虚な何かでしかない。そしてこの今も空虚であり、あれ、前には何をしていたんだろう、何かあったはずなのになあ、と思うことになる。あれからこれへ行っても、また別の何かへと行っても、私は同様に不可思議に空虚なままなのである。不満のある今このときより前のあの状態は、いやしかし何か充実していたはずではないか、何度も同じようなことを繰り返し思ったりもするのだろう。満たされないとはこのことである。一つ前のときならある程度は満たされていたのではないか、という思いも、結局は空虚な記憶のもとで、だめにされる。しかし私が私としてあって満たされることは、可能なはずなのである。なぜそれが不可能なのか、そこが不可思議である。

今が充実していないことは、今のこの私が知っている。気づけば経っていた数日、今と同じではなかった。ではそこでは私は満たされていたのか。そのはずなのだが、実際何がどう充実していたかは思い出せない。結局はそれは空虚な記憶であることになってしまう。