山中臨死境

統合失調症です。格闘の記が主となります。

理解を巧妙に操作する自己顕示がある。意識にうまくへばりついて、お好みの理解法を押し付けてくる、まわりまわって自分自身の必要なくなった価値観の抵抗である。お好みの理解法というのは、真正面から来るのでなく、相手の無能力と見えるところをわざとらしく押してやるという形で表現される。無能力と見えるところはその実無能力ではなく、その相手とは別個の価値観基盤の上に立つ正当な存在の仕方であり、自然である。だからその相手はそれに証せられて己の無能力を見せられているだけなのだということにもなろう。相手は、私の無能力を信じたくて仕方ないのである。


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